そもそも鵞足炎とは?
鵞足炎とは、「鵞足(がそく)」と呼ばれる3つの筋肉の
- 半腱様筋
- 薄筋
- 縫工筋
が束になった膝の内側の部分に痛みが出るスポーツ障害の一種です。
一般的には、スポーツでの走る・ジャンプなどでの過度な負担の蓄積や、日常生活での身体の使い方での負担によって鵞足部に負担がかかり過ぎて炎症を起こして痛みを起こしていることが多いと言われています。
特徴としては、
- 膝を最大限まで伸ばした時
- 運動時
に痛みが出ることが多く、悪化していった場合は、安静にしている時でも膝の内側にズキズキとうずくような痛みが出てきます。
鵞足の付着部や腱自体に炎症がおこるものを鵞足炎、その下の滑液包に炎症を起こすものを鵞足包炎と呼んでいますが、根本的には同じものとして定義されています。
また、膝の内側は変形性膝関節症や半月板損傷でもよく痛みが発症する部位なので、間違いやすい場所になります。自己判断せずに膝の内側が痛む時は一度専門家の受診をお勧めします。
一般的な鵞足炎の改善方法
- 消炎剤・鎮痛剤の内服
- 湿布などの外用剤の併用
- マッサージ
- ストレッチ
- 足底板の作成(シューズ底の内側を高くするなど)の安静
などが一般的な対処方法です。
また、リラクゼーションマッサージに行かれる方も多いと思いますが、その場で一時的に症状が緩和しても、すぐに症状が戻ってしまい、いつまでも症状の再発繰り返してしまう場合も少なくありません。
では、なぜ?マッサージで硬くなった筋肉をほぐしても症状が戻ってしまうのでしょうか?
- ”鵞足炎の原因が正しく見つけられていない
- 2次的な原因で膝が痛いのであって、膝付近に根本的な原因がない
- 痛みだけとっても、身体のバランスが整っていないので再発しやすい
事が多いようです。
このように、様々な疲労要因が毎日身体に負担をかけて身体を歪ませてバランスを崩す原因となっています。
心身ともに元気な状態であれば本来「寝れば症状は自然と良くなっていく」のが当たり前ですが、心身に負担がかかり続けて身体のバランスが崩れ過ぎた状態では「寝ても身体のバランスが回復しない状態」になってしまいどんどん回復力の低い身体になって、バランスを保つ限界が近づくと危険信号として身体は症状を起こします。
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