そもそも関節水腫(膝に水が溜まる)とは?
「膝に水が溜まる」とはよく聞く言葉ですが、そもそもなぜ膝に水が溜まるのか知らない方もいると思いますのでわかりやすくご説明させて頂きます。
人の体には沢山の関節があり、関節には、硬い骨どうしがぶつからないように関節の動きをスムーズに行ったり、栄養を届けるための液体(関節液)があり、もちろん膝の関節にも関節液という水があります。
膝に水が溜まるという状態は、何らかの原因で関節液が増えすぎて膝の関節内に過剰に溜まってしまっている状態で、膝に水が溜まると、
- 膝が熱っぽい
- 膝がブヨブヨする
- 膝の動きが悪くなる
- 膝を曲がると痛くなる
- 膝を捻ると痛くなる
このような状態になってくると、膝関節の動きが悪くなり、膝が不安定になった結果膝の組織が増殖、膝を覆っている袋が分厚くなったりします。
病院では、一般的に膝に水が溜まる原因を
- リウマチ、通風など関節の病気
- 関節遊離体。いわゆる関節ねずみ(関節内で軟骨あるいは骨がはがれ遊離した状態)
- 外傷や激しい運動
- 退行変性。つまり加齢による軟部組織の変性。
などと説明されることが多いと思います。
病院での一般的な関節水腫(膝に水が溜まる)の改善方法
- 安静運動を控えるよう指導。安静後は痛み緩和するが、膝に負担がかかると再び痛むことがある。
- テーピング・固定関節水腫は膝が不安定になるので、テーピングや包帯などで固定して膝の動きを制限しますが、膝をあまり動かさないことで血液の巡りも悪くなり結果的に関節水腫が改善しない可能性もあります。
- アイシングアイシングは炎症を鎮めるのに効果的ですが、あくまでも炎症が起こっている状態に対しての有効な対処療法でしかありません。炎症が治ってもアイシングを続けると血流が悪くなり症状の改善が遅くなる可能性があるので注意が必要です。
- 投薬・注射注射器で溜まった水を抜く。ヒアルロン酸やステロイドを注射することもあります。
- 手術骨片(関節ねずみ)が膝にある場合は関節内視鏡で骨片を取り除く手術がおこなわれこともあります。あまりにも膝の変形がひどい場合には人口膝関節置換術がおこなわれることもあります
などが一般的な病院での対処方法です。
また、膝を含めた下半身の筋肉の硬さを緩めて膝の負担を減らすために、リラクゼーションマッサージに行かれる方も多いと思いますが、その場で一時的に症状が緩和しても、すぐに症状が戻ってしまい、いつまでも症状の再発繰り返してしまう場合も少なくありません。
では、なぜ?マッサージで硬くなった筋肉をほぐしても症状が戻ってしまうのでしょうか?
- ”関節水腫の原因が正しく見つけられていない
- 2次的な原因で膝に水が溜まっているのであって、膝付近に根本的な原因がない
- 膝の水だけを無理やりとっても、身体のバランスが整っていない
事が多いようです。
このように、様々な疲労要因が毎日身体に負担をかけて身体を歪ませてバランスを崩す原因となっています。
心身ともに元気な状態であれば本来「寝れば症状は自然と良くなっていく」のが当たり前ですが、心身に負担がかかり続けて身体のバランスが崩れ過ぎた状態では「寝ても身体のバランスが回復しない状態」になってしまいどんどん回復力の低い身体になって、バランスを保つ限界が近づくと危険信号として身体は症状を起こします。
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