石灰沈着性腱板炎について

そもそも石灰沈着性腱板炎とは?

症状説明画像

石灰沈着性腱板炎とは、上記の画像の肩の腱板の部分に「リン酸カルシウム」と呼ばれるものが結晶化して沈着してしまうことで発生する炎症のことを言い、別名では石灰性腱炎と呼ばれます。

石灰沈着性腱板炎は、四十肩や五十肩と症状が似ているため、四十肩・五十肩と同じ分類をされていましたが別の症状です。

四十肩・五十肩と石灰沈着性腱板炎の違いについて

石灰沈着性腱板炎のイメージ画像

石灰沈着性腱板炎の特徴は、なんの前触れもなく突然激痛を感じるのが特徴です。

四十肩、五十肩の特徴は、徐々に痛みが現れることが多いのが特徴です。

石灰沈着性腱板炎の3つの種類について

石灰沈着性腱板炎の3つの種類

石灰沈着性腱板炎は、主に3つ段階があり、

  1. 【急性型】発症後1~4週間の間強い症状を感じる場合
  2. 【亜急性型】急性型ほど強くはないが中等度の症状が1~6ヶ月ほど続く場合
  3. 【慢性型】運動時などに痛みを感じ6ヶ月以上続く場合

と3段階で分類されています。

急性型の特徴について

石灰沈着性腱板炎の急性型の場合の特徴
  • 突然、前触れもなく痛みに襲われる
  • あまりに痛みが強烈すぎて、衣服の脱着、睡眠障害などを伴う
  • 肩が痛すぎて動かせない
  • 何もしないで腕を下げている状態でも痛い
  • 悪化すると肩が腫れて触るだけで痛みを伴う

など、日常生活にかなりの支障をきたすような激痛を伴います。

石灰沈着性腱板炎になりやすい人について

症状が起きやすい人のイメージ画像
  • 食生活が乱れている
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 慢性的に肉体的・精神的なストレスが多い
  • 慢性的に身体が疲労している
  • 内臓疲労が強い
  • 自律神経のバランスが乱れている

など、様々な要因があります。

また、発症しやすい人にはある傾向があります。

  • 年齢は30歳~50歳に多い
  • 男女比では、女性の方が60~70%の割合で発症している。
  • 基本的には片側に肩に発症
  • 10~20%は両側の肩に症状が起こる場合もある

石灰沈着性腱板炎の原因について

関節包の説明画像

整形外科では、レントゲン撮影によって腱板部分に石灰沈着の有無を確認し、石灰沈着の位置や大きさを調べるためにCT検査や超音波検査なども行ないます。

 

ですが、石灰沈着性腱板炎の痛みを出している炎症の原因は「肩の腱板の部分に石灰が沈着しているから」だと言われていますが、なぜ腱板に石灰ができるのかは原因がいまだにわかっていません。

 

石灰は、時間の経過と共に濃厚な液体状態から、石膏(せっこう)状態へと硬く変化していきます。石灰が、たまって膨らんでくると痛みが強くなってきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。

 

しかし、レントゲン検査で

  • 石灰がはっきりあるとわかっているのに症状がでない
  • 石灰の大きさは変わっていないのに症状が楽になる

などの事例もあり、一般的に言われている「石灰の状態と石灰沈着性腱板炎の症状は関連性がない」とも考えられます。

一般的な石灰沈着性腱板炎の対処方法

穿刺(せんし)のイメージ画像

【急性型の場合】

穿刺(せんし)という手法で、腱板に沈着した石灰を破って中の濃厚な液体状の石灰を吸引して激痛を早く取る方法がよく行われています。そのほかには、鎮痛薬や注射が一般的です。

 

【亜急性型や慢性型の場合】

大抵の場合は、保存療法で症状が軽減すると言われていますが、亜急性型や慢性型の場合は強い痛みが再発する事もあります。

 

【手術が必要な場合】

石膏状まで石灰が硬くなって肩を動かす時に周囲の組織と接触して痛みが強く出る場合は、石灰を摘出する手術が行われることがあります。

 

【激しい痛みが取れた後】

物理療法や温熱療法、運動療法などのリハビリに移行する場合がほとんどです。

いろいろ試したのに石灰沈着性腱板炎が治らないのは?

なぜ、一般的に石灰沈着性腱板炎が改善すると言われる事を色々試しているのに全然良くならない人がいるのか?

 

当院では色々と試行錯誤した結果、なぜ一般的に石灰沈着性腱板炎の症状改善に良いと言われる対処方法でもダメだったのか分かりました。

 

一般的な対処では良くならなかった場合、根本的な原因がそもそも違っているからです。根本原因にアプローチすると、なかなか改善しなかった石灰沈着性腱板炎にお悩みの方の多くが改善していきます。

 

そして当院がたどり着いた答え・・

それは・・・
疲労が原因で症状が起こる流れの説明

『疲労』です!

人間は生きていく中で疲労をためながら生活していますその疲労こそが体の不調の原因だったのです。メカニズムは上記の通りです。

 

石灰沈着性腱板炎の原因がなぜ疲労なの?疑問に思われる方がほとんどだと思います。

 

整形外科では石灰が溜まって痛みが出ていると説明されたと思いますが、石灰が根本的な原因であれば石灰を除去すれば、石灰沈着性腱板炎の症状がすでに無くなっているはずです。ですが、治っていないのであれば根本的な原因は違うという事になります。

 

今までどこに行っても良くならなかった方の多くが、当院で『疲労』の根本的な原因を改善することで症状が改善しています。当院では石灰沈着性腱板炎だけではなく、その他の様々な病気や痛みの原因は『疲労』が原因だと考えています。

不健康・不自然な生活だから症状が自然に治りにくい

注意のイメージ画像

このように、様々な疲労要因が毎日身体に負担をかけてバランスを崩す原因となっていますが、心身ともに元気な状態であれば、本来「寝れば症状は自然と良くなっていく」のが健康な状態です。

 

様々な症状、病気は、自分の身体に何かしらの異常な状態が起こっているよ。不自然な状態だから自然な状態に戻してというサインです。

 

多少の不調なら放っておけば治る。薬を飲んでおけば治る。と思っている方ほど、症状が重度になって改善するまでに身体がボロボロな状態になってしまっている事が多いため、注意が必要です。

仙台の整体こころや